相馬野馬追
わが福島県が誇る、夏の風物詩である。
かつては“日付”で開催日が決まるという、青森ねぶたのような行事だった。
ただ、ねぶたみたいに一週間ぶっ続けという、アホ……オットもとい、おおらかな日程ではない。高々二日間である。
たまたま週末に絡めば良いが、平日になってしまうと、観に来るお客さんはもちろん、下手をすれば“主役”の騎馬武者が集まらない……。
そこで、この震災直前に、いわゆる“ハッピーマンデー”のごとき開催日程に変えた、のでは、なかったかしらん。
残念ながらまだ観に行けてないのだけど……。
今年も、盛り上がりますように。
以下はごく、個人的なこと。
“相馬”と見聞きすると何時も、小学生の頃の同級生を思い出す。
奥州中村藩と関わりがあったのかどうだか……。今さら確かめようもないが“相馬”姓の持ち主である。
“相馬クン”
ではない。
“相馬さん”
だった。つまり、女子である。
スラッと背が高くて、面長で、優しい眼をしていて……おまけに髪をポニーテールに結んでいて、それが、とてもよく似合っていた。
ワタクシは彼女が、実はとても好きだったらしい。こうやって面影を思い出すだけで、今でもワクワクしちゃうし……こっちからさんざん構った揚げ句に冷たくあしらわれて、落ち込んだことまで蘇ってくる。
中学に上がってからは……、一緒のクラスにならなかったせいか、彼女の思い出は何もない。
どういうわけか、中学時代の「好きだった女の子」だけは、憶えがない。
その前後なら“あの娘とあの娘とあの娘と、あの娘と……”と、いくらかは出てくるんだが……。
かの“相馬さん”。
中学を卒業したとき「ご近所」になる。
当時新築された新しい団地。引越先で、我が家のすぐ向かいの棟に、彼女一家も越してきた、という話を、母に聞いた。そんな近くに暮らしていながら、ついぞ、現在に至るまで、かの“相馬さん”と出くわす機会は、ないままである。
情けないことに、ワタクシには、相馬さんのファーストネームの記憶がない。
福島に来る直前、相当惚れた女の子がいる。
スラッとノッポで、面長で、眼が優しくて、ポニーテールがよく似合う……。
不思議と、彼女のファーストネームも覚えてない……。
次回のトーキョーオリムピック実行委員長である、元総理の爺様と同じ苗字で、しかも能登生まれと云ってたから、どこかでつながってるかもしれない。
ちょうど11年前のこと、恥を忍んで告白すると……
当時の職場、解散の飲み会at池袋。ワタクシは既に福島に住民登録を移していた。
Mさんも、席にいた。
会が開いて……
ワタクシは、引越の支度で清瀬即ち西武線へ、Mさんは川口に住んでいたから埼京線へ。
もう恐らく、会う機会はないだろう。
池袋駅、地下通路。
「一言だけ云わせて」
「何ですか?」
「……ずっと……、ずっと、好きだったんだ!! じゃあね!!」
あの頃一緒に仕事してたみんな、元気に、幸せにしてるかな!?
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