セキストラ
このヘンなトリが「ホシヅル」である。
草野心平文学記念館、星新一・星ー、特設展を堪能して、このままタダ帰ったんでは、何だか申し訳ない気になり……。
できるだけ我が家の蔵書を増やすまいと常々気を付けてはいるのだけれど、並べられていたなかで一番、コストパフォーマンスが良さそうに見えたこの本「ほしのはじまり」を求めてきた。
アンソロジーは、楽しい。
美味しいメインディッシュは後に残しておいて、編者の新井素子さんの解説(?)、星さんが作品集の月報に寄せたエッセイ「星のくずかご」。これだけで、タップリ一週間、楽しめた。
さあ、さあ!! これから本編の、始まり、始まりぃ〜!!
冒頭は「ボッコちゃん」。星新一さんが「キタ〜〜!!これだ!!」と、自信をもつことになった、渾身の作品。
展示にこの「ボッコちゃん」の原稿の下書きがあり、穴があくほど眺めてきた。
結末のシーン、清書のときに改められたのだろう、下書きよりも数段、さりげない形になっている。
さて。
「セキストラ」というデビュー作。
後のご本人にすると、あまりお気に召さないものだった、というのだが……
これは……俗な言い方しかできないけど……スゴイぞ〜!!
ここでワタクシなんぞがツラツラ解説したって、面白くも何ともない。
「いいがら、読んでくなんしょ!!」
としか、言いようがない。星新一ワールド全開である。
ちなみに、星新一さんは「農学部」卒業である。
かくいうワタクシも、一応「農学士」の学位を、持ってはいる。
彼我の隔たりは、測りようのないくらい、大きいけど。
生命そしてニンゲンの不思議さに思いを馳せながら、ワタクシも、未開の地平を拓きたいと、思ってはいるんだけど……ね。
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