ハムカツ
夕方。
黒岩いちいにて、晩餐の食材を物色していたら。
お惣菜コーナーに「昔ながらのハムカツ」が。
そうそう!! 昭和のハムは、四角かった。それに、ウインナーと同じく、皮は食紅で真っ赤に染められてたりなんかして。
このハムだと「ハムサンド」が、とても作り易い(笑)。
「腕白でもいい。逞しく育って欲しい」という、某・食肉加工メーカーのCMが流れ始めた頃から。
四角いハムや、今「魚肉ソーセージ」と呼ばれるピンク色に着色された、云わば蒲鉾の変種は、すっかり影を潜めてしまった感がある。
もうとっくに時効だろうから、実名も出していいかな。
神奈川県にあった“スーパーすえひろ”さんを、営業で担当させてもらってた。
海老名にあった会社から♪行ってきま〜す♪
ソリは髭ソリ、弁当は現地調達〜♪
まずは北端の田名店へ。
松元店長には、とても可愛がっていただいたなぁ……。
店頭とバックヤードで、担当のお米の在庫をチェックして、お惣菜さんへご機嫌伺いに。
また店頭へ。今度は、お客になる。缶コーヒー一本に、作りたての“のり弁当”、揚げたてサクサクのハムカツをカゴに入れてレジへ。レジのパートさんも、顔馴染み。
ただ、すえひろのハムカツは、円形で、しかも分厚くて、最初に出くわしたときは「コレ“ハムカツ”じゃ、ないじゃん!!」と憤慨したものだ。
昼飯を仕入れたら、相模川・田名大橋の川原へ。
夏は川風涼しく、冬は日射しが暖か。
昼寝するには最適なロケーションである。
気が付くと、つけっぱなしのラジオから
「竹村健一のズバリジャーナル」が流れてる。
いかーん!!
もう、3時じゃん!?
あの頃の自らの「営業日報」を思い起こすと……
“もんじゅ”“A化成建材”さんを責める筋合いは、ワタクシにはありませぬ……
ハイリハイリフレ、ハイリホー!! ハイリハイリフレッ、ホッホー!!♪
四角いハムにしろ、魚肉ソーセージにしろ。
日本のお家芸「お見立て」なんじゃないだろか。
要するに、日本人てぇ連中は「つもり」で生きて行けるのだ。
古今東西捜しても、こんなノーテンキな奴らはない。
いろんな落語を、観たり聴いたり、演ってみたりしてきたけど。
ワタクシは、滑稽噺の究極のひとつが「だくだく」に違いないと、思う。
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