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2020年5月24日 (日)

時刻表 昭和39年9月号

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東海道新幹線開業直前の時刻表。その復刻版である。コレが、いつまで眺めてても飽きない。

最初のうちは「当時はこんなに時間がかかったのか」「意外と列車の本数が少ないな」「夜行列車が沢山ある」などと、大まかなところを楽しんでいたのだが……

「鉄歴・半世紀」ともなると、それだけでは済まなくなる。「何だコレ?」という、ヘンな列車が目に留まり、それをトコトン追いかけてしまうのだ。一例をご紹介。

今、アタシが住んでいるのは、福島県福島市。いきおい、福島駅からまりが気になる。予め言っておくと、国鉄東北本線は仙台まで交流電化が完成していて、奥羽本線の板谷峠は直流電化。福島駅には基本的にSLはいない(構内入換用はあったかも)。列車はほとんどが、電気機関車が客車を牽くスタイル。電車は一部の急行と準急だけで、たった二往復の特急「ひばり」「つばさ」はディーゼルカー。ちなみに、以上の概略も、時刻表から読めてしまう(あ、電化方式の交直流別は、無理か)。

さて「ヘンな列車」は、コレ。

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福島発 下り普通最終列車 仙台行き 21:37発 437D

何がヘンか、というと「福島発下り普通」で、これ一本だけがディーゼルカーなのだ。下り最終だけに、やけに目立つ。

そこで、上りのページを見る。

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福島着21:24、738D。これが折り返して仙台行きになるのは、まず確実。しかし、この738D、なんと山形県新庄から、陸羽東線経由ではるばるやって来るのである!

いざ、陸羽東線のページへ。

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15:37新庄発、738D。福島まで6時間弱の長旅。さて、今度は同じページの下り列車をチェック。

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新庄着14:48、715D。これがまた、白石10:17発、というロングラン列車。さて……

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白石8:38着の412D。これは、6:55に、支線の利府から出てくる。もうちょい!

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たった一駅、岩切~利府を走る413D。おそらく、東仙台の車両基地から回送されて来るのだろう。

というわけで、朝、仙台を出た一本のディーゼル列車が、一日中懸命に走り回って、夜、仙台に帰ってくるらしいと判る(但し、あくまで時刻表からの推測。実際の運用では違っていたかもしれない)。


ほかにも、ヘンな列車、ヘンな駅をいくつか発見したので、暇を見て紹介したい。

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