魚の缶詰
コドモの頃、魚の缶詰といえば「シャケ缶」だった。シャケといっても中身は「鮭」ではなく「カラフトマス」。身の真ん中の骨の、シャリシャリした歯ごたえと、ジンワリ来る髄の味わいが好きだった。
今で云うEEZ、200海里経済水域を世界各国が主張するようになり、シャケ缶は、気軽に食卓に上せるものではなくなってしまった。
代わって台頭してきたのが「ツナ缶」「サバ缶」「サンマの蒲焼き缶」の御三家。酒の肴に弁当のおかずにと、ずいぶん世話になってきたものだ。
ところが。
サンマもサバもマグロも揃って不漁続き。伴って缶詰の値段も、それこそ“うなぎ上り”。ちょっと手を出しにくい域に行ってしまった。
フクシマの問題に、漁業への影響がある。とても深刻だし、根拠のない買い控えに対して、政府はきちんと面倒をみてほしい。(“風評被害”というコトバはアタシは大嫌いだ。責任のありかをゴマかしているから)
一方「取り放題」を戒める資源管理の徹底も厳しくしてほしい。美味しいお魚を、みんなが末永く食べられるように。
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コメント
地球人はよってたかって海水温を上げたから、ニシンのようにサンマも鯖もマグロも居なくなりますね。
魚を食べる民族ってそう多くないのでまだ深刻に考える人少ない。
海に残る最後の(生物?)は魚ではないクラゲ。
日本人は、最後はクラゲでも食べるしかないのでは?あちこち刺されながら。
投稿: 畠迷惑Roger | 2023年9月 4日 (月) 03時52分
畠迷惑Rogerさん コメントありがとうございます。
そうなったらエチゼンクラゲでも食べましょか(笑)……て、実は今、お店で売ってるクラゲの塩漬けは、エチゼンクラゲなんだそうで。
高級なビゼンクラゲ、有明クラゲは中国に行ってたそうです。
ホタテもクラゲもフカヒレも日本産なのに、入ってこなくなって、あちらの富裕グルマンは寂しがっているでしょうな。
投稿: 卓 | 2023年9月 4日 (月) 20時30分