書籍・雑誌

2023年8月20日 (日)

極楽征夷大将軍

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わが家の本棚、満杯になっていた挙げ句、昨年2022年3月の大地震で倒壊……。

余程のことがなければ「本を買わない」ことにしている、のだが。まして話題の“受賞作”ときたら、尚更である。

ところが先日。ラジオ番組 #著者に聞きたい本のツボ に、これの作者さんが出ていて。

「書きながらゲラゲラ笑ってた」

と、おっしゃる。もう、保証つきじゃないか!

図書館にリクエストしたって、いつ回ってくるか判りゃしない。別に“金輪際買わない”と厳しく決めてるワケじゃないから、普段の方針を転換する。

さぁ、これからこの本の世界へ、レッツゴー!

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2022年9月28日 (水)

お弟子さんができた!?

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アタシになんと、いきなり“お弟子さん”が4人も!?

今日9/28、福島県立視覚支援学校「芸術鑑賞会」、うつくしま芸人会にお声がけを賜りまして、お伺いしてまいりました。

根多帳

「権兵衛狸」ツイ輝

「じゅげむ─教科書バージョン」さいらくてい一門(小学部児童四名+とんぼ)

「寿限無」とんぼ

─仲入り─

♪わらじ音頭♪どんぐりころころ♪野球拳♪ おと丸

「牛ほめ」いさん

─おひらき─


そう、アタシの“お弟子さん”とは、視覚支援学校小学部の子どもたち。5人で一緒に舞台へ。今日のメインイベント、彼らの割ゼリフによる「じゅげむ」。アタシはお手伝いのナレーション。

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“4匹の虫たち”は、みんなしっかり稽古を積んできたようで、声の調子も間合いもリズムもVery Good! 打ち合わせの時に担任の先生が「20分以上かかってしまうかも」と心配なさっていたのも杞憂となり、彼らの出はけ込みでたぶん20分以内に収まったテンポの良さ(手引きとセッティングにあたる先生方の、動きの速さと的確さよ!)。アタシは真ん中に座って、ただ頂戴した台本を音読するのみ……。

“お弟子さん”が演技を終え客席に戻り、改めてアタシの「寿限無」。教科書バージョンの基礎・川端誠さんの絵本は素晴らしい作品なのだが、惜しいかな、終盤の言い立てがゴッソリ省略されてる。落語寿限無の面白さ・バカバカしさはココにこそあるとアタシは思うから、喉が張り裂けんばかりに「寿限無寿限無五劫のすり切れ~」をまくし立てる(意見には個人差があります)。

……「素晴らしかったです~!」というお褒めを、これまでの人生の最大値頂戴して、まだ明るいけれど、大好きなお酒を呑んでます(笑)。なによりアタシが楽しかった!!

長引くコロナ禍に自らの不調も重なり、昨今、落語へのモチベーションがダダ下がり(今年の池田も「不戦敗」)という体たらくでしたが……。この6月の札幌行き辺りから、ぼちぼち上向き加減になってきたようです。

ちょっとした大ネタの仕込みも始めたし。来年2月の広島チャリティー寄席へ出演表明もしたし。

今日の高座には、力強く背中を押してもらいました。皆様に感謝感激。

そして4匹の虫「せみ」「かなちょろ」「ばった」「かなぶん」よ。また会おう!

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2020年9月22日 (火)

宮城谷昌光 三国志

「相変わらず小難しいな~、宮城谷先生(笑)」と、読み始めた

#宮城谷昌光

#三国志


とか云いながら、今日一日で、ほとんど一巻進んでしまった。

ちなみにまだ、曹操のお祖父ちゃんの曹騰がようやく大人になったところ。

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2012年3月14日 (水)

びんぼう自慢

小学校高学年から中学校低学年にかけて、ワタクシは、清瀬市立図書館の、落語関係の書籍をほぼ全て読破していた。
中には「中国艶笑咄集」なんてのもあって“当時は”どこが面白いのやら、さっぱり理解できないものもあり……わからないがゆえに平気で図書館から借り出してくるものだから、オフクロなぞは、さぞや苦笑いしていたに違いない。

「びんぼう自慢」も、一度ならず借りたような、うっすらとした記憶がある。

この本は、かの“志ん生”師の、自叙伝。

これを読んで、小学生のワタクシは、どんな感想を抱いたのだろう……。はっきりとした憶えはない。
でも、ひとつだけ言えることはある。

貧乏は、恐くない。

……ん〜。
そんな感想を持ったところから、ワタクシの現在の「ビンボー生活」が、始まっちゃったのかも……(笑)。

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2012年3月 9日 (金)

漫画と落語・4(終)

漫画と落語・4(終)
続き……。

今回のシリーズ、そもそもこの本がきっかけだった。
それで、ワタクシが何を云いたかったかと云えば……ご想像の通り「漫画と落語の類似点」。
・笑いが求められる
・でも、笑いだけではない
・一人でできる
・世の中の事情や自分の思いを、単純化して表現する
・お客さま(読者)を得て、はじめて「芸(芸術もしくは商売)」として成り立つ
・その表現は、先人が培ってきた約束事、ルールに負うところが大きい
etc.、etc.……。


しかし、一番の共通点は「漫画を描く人」「落語を演る人」に、色々出会ってきたけれど……(ワタクシは別として)真摯な人ばかりだ。


ヒトはみんな、もともと真摯な心を持っているのだと思う。
親に迷惑かけたくないから何としても一流国立大学に受かろうと思ったり、二重生活の家族双方を幸せのまま保ちたいと思ったり……。
ただ、真摯さも度が過ぎて、視野が狭くなると、おかしな方向へ向かってしまう。「窮鼠、猫を咬む」で一発打開がはかれるか。それを実現したのが、かの信長の「桶狭間」だが……、近ごろ見聞きする「逆転狙い」は、あまりにも浅く小粒過ぎて、哀れだ。

しかし、物事に、真摯に取り組み続けていれば、かならずそれは結実する。
初めには、思いもよらなかったようなカタチを取るかも知れないけど……。

落語にしても、漫画にしても、登場人物が一生懸命じゃなければおもしろくない。
でも、これって、落語や漫画に限らないか。どんな仕事も学業も、真摯に一生懸命取り組み続ければ、興味はますます増し、上達するから。

しかも、落語と漫画、定年はない。柔軟な感性があれば、プロでもアマでも、一生のライフワークとして、保ち続けられる生きがいになる。

一人でできる、人生表現。

そこが、一番の共通なのかな。

「完」!

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2012年2月21日 (火)

おっとととの、大臣(おとど)

おっとととの、大臣(おとど)
“その昔、守屋の大臣、聖徳太子と仏法を争いしとき、守屋の大臣、多くの仏像金像をこの難波堀江へ投げ込み、それが埋まり埋まって大坂の土地と相なった”……。

「御神酒徳利」の、お稲荷さんのセリフ。

久しぶりにこの「悪人列伝」を引っ張り出したら、初っ端が“蘇我馬子”。著者、海音寺潮五郎は、蘇我馬子の栄達に至る歴史を、丹念に述べる。
だから、まだちっとも“馬子さん”が、出てこない(笑)。

でも、これを読んでいると、物部の守屋さんは“大臣(おおおみ)”じゃなくて“大連(おおむらじ)”。しかも聖徳太子の一世代前のひと。
だから、本当のところは、守屋さんと聖徳太子さんが“仏法を争う”なんて、ありえないのだ。

でも、落語は落語、物語は物語。目くじら立てて時代考証したって、つまらない。

「事件の本質は何なのか」が、大事なんだ。

洋服ばっかりじゃなくて、たまにでいいから「着物」着て動くと、そういうことが……わかるかなぁ……わかんねぇだろうなぁ(笑)。♪シュビドゥバ〜♪

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2012年1月18日 (水)

本が、本を呼ぶ

と云うと、何やら近頃のベストセラーの「美人古書店主と古本にまつわるエトセトラ」みたいだけど……(この正月、この本の著者さんとワタクシに、なんと、ちょっとしたつながりがあることを知ってビックリ)。

先日から再読している「楡家の人びと」である。

精神科医にして飛行機マニアの、斎藤茂太さんをモデルにした人物が登場、立川飛行場へ日参する場面がある。
この時、彼は、飛行場の外にいるのだが……ほぼ時を同じくして“中”にいたのが、内田百間センセイ。

今にして「北杜夫」と「内田百間」が、つながった……。

本は本を呼び、さらには、人と人とを結び付ける力が、あるのかなぁ。あるんだろうなぁ。

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2012年1月 9日 (月)

楡家の人びと

先日、本の山の片付けをしていて、ようやく出てきた「楡家の人びと」の単行本。

文庫本で読みかかっていたのを切り替えて、読み直す。

そうか。
この本には「震災記」も描かれていたのだ……。

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2011年11月 5日 (土)

酒肴奇譚

酒肴奇譚
我が家の本棚には、先日の「北杜夫」コーナーもあったけれど「小泉武夫」コーナーもあった。今は震災で崩れて以来、瓦礫状態になって、そのままだけど……。

その中から「酒肴奇譚」を引っ張り出して、久々に賞味した。

ワタクシ、小泉先生が教授をしていた農大卒。但し、学科が違ったから、在学中は小泉先生の存在を全く知らなかった。関わりがあったのは、サークルの先輩・タケムラさんが、飲み会に「研究室で作った酒だ! 呑み比べてみよ!」と云って“リゾープス酒(麹カビで醸した酒)”と“アスペルギルス酒(蜘蛛の巣カビで醸した酒)”を持ってきて……。その後、当時まだ地べたを走ってた小田急線の踏切で「匍伏前進!」をタケムラさんがやって、ワタクシもアホだから真似して、肘を血だらけにしたこと……ぐらい(苦笑)。

これ、多分、以前にも同じことを書いているんだけど、ワタクシが小泉先生の著作に出会ったのは、大学卒業後、しばらく経ってからである。以来「農大OB」のワタクシのどこかに、この「小泉武夫」という先生の名前が刻み込まれた。

まさか、そののち十数年して、小泉先生の出身県、フクシマに暮らすことになろうとは。

改めて読んでみると……ワタクシ、ずいぶん、小泉先生の影響を受けているなぁ、と。
「酒肴奇譚」巻末に、この本の成立の次第を先生ご本人が述べてらっしゃるのだが……幼少の頃に出会った、旅回りの講釈師の先生に、影響を受けたとのことである。おそらくそこから出発しているのだろう、小泉先生の語り口には、どこか寄席芸の雰囲気がある。

明日は、落語と、たぶん「みどりの窓口の担当が切符を箱から出してくれたら」幻の美味しい魚を楽しめる会。

「どうして、農大なんかに行って、それで後々全く関係ない仕事に就いて、またまたなにゆえ、フクシマなんかへ来ちゃったんだべ」と、何度、思ったことか……。でも、これが、運、これが、運命なのかもね。

このところ、ちょっと胃が痛かったりするけど、毎日を、楽しく美味しく、暮らしたいなぁ。

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2011年10月26日 (水)

どくとるマンボウ、ありがとう

どくとるマンボウ、ありがとう
《マダガスカル島にはアタオコロイノナという神さまみたいなものがいるが、これは土人の言葉で「何だか変てこりんなもの」というくらいの意味である。》……この書き出しの一文は、ワタクシにアタオコロイノナの息を吹き掛け、すっかり虜にしてしまった。

「どくとるマンボウ航海記」に出会う中学1年まで、ワタクシは自分が大変ノロマなこと、そして、世間一般とは、どこか感覚がズレているらしいことに気が付いていて……、それが嫌で嫌で、たまらなかった。

でも、これがきっかけで「なぁんだ、そんなこと、気に病まなくてもいいのかぁ!」と、方向転換できたように思う。

どくとるマンボウは又「ブレる」人でもあった。ブレの大きいワタクシ、何度、勇気づけていただいたことか……。

実はワタクシ今、相当「下ブレ」気味だ。
でも「アタオコロイノナ」の使徒歴、伊達に32年半、やってない(笑)。たぶん、今回は、今が、でなければ間もなく底だ。そしたらまた、昇っていけばいいもんね。

どくとるマンボウ、ありがとう、そして、バイバイよ。
ホントは「楡家」の単行本も、本棚の「瓦礫状態」のどこかにあるはずなんだけどなぁ……。

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